手術しました。
数年前に植えさせていただいた、5mを超えるエゴノキの。
はじめは「オリーブが虫に食われたみたい・・・」とのご連絡を受けてお伺いしました。そちらは基本的な処置で対応できたのですが気になって他の木をチェックすると・・・!エゴノキの下に木屑がビッシリ!!!根元を掘ってみるとテッポウムシが入った跡があり根元が腐朽してきていました。これはマズイと樹木外科治療用の資材を準備して改めて今日お伺いしました。
先ず腐朽している部分を削り取ります。状態を見てみると9本の株立ちの2つ幹のがかなりダメージがひどいのが分かりました。そのうちの1本はその木の中心になるような幹にくっつくように生えている幹だったので、そちらに被害が及ばないように切ることにしました。
幸いその幹を切っても樹形のバランスにさほど影響はなくてよかったのですが、、、いました!その幹の中におおきな穴があって、、、そこにカミキリムシの幼虫が2匹も!!!溢れ出す怒りを込めて速攻で退治してやりました。
その後怪しいところには消毒を施し、削り取った幹の痛々しい木肌には殺菌作用のある保護材を塗ってあげました。
外科手術はここでひとまず中断して、今度は樹勢回復の治療に。
できるだけ木の負担を軽くするため剪定をします。とはいえシンボル的な木なので樹形を保ちつつ余分な枝を払いました。
そして、伊勢神宮の木々にも使われているらしい打ち込み型の肥料と、これまた根尾の淡墨桜にも使われているという樹勢回復剤を散布しました。
最後にはこれからの害虫予防対策で根元に顆粒タイプの防虫剤を撒いておきました。
これで、今日の治療は完了!少し経過を診てから再び樹皮の回復を促し、削り取った傷跡をきれいに治す保護材をまた塗りに行きたいと思います。
庭の後ろに林が続く山ぎわとはいえ、エゴノキがこんなにテッポウムシの被害にあうのは初めての経験で正直ビックリしました。やはり、予防対策を強化していかないといけないなぁと感じました。
このエゴノキも本当に苦労して探し回って見つけた木で、また植込みも難易度が高かっただけになんとか手の尽くせる限りのことをして回復させたいと思います!がんばれよ!!!エゴ